息子のリョウは、自閉症スペクトラムの可能性があります。
言葉がまだ話せないこともあり、4月から療育が始まりました。
今回の記事では、自閉症スペクトラムと療育について書いていきます。
今後の記事を見ていただくうえでの参考知識として、読んでもらえたらと思います。
自閉症スペクトラムについて
自閉症スペクトラムとは
発達障害とは
発達の過程で気づかれる、行動や認知の障害(発達の遅れ)をいいます。
生まれつきの脳の特性で、育て方や家庭環境によるものではありません。
成長すると、自分の不得意な部分に気づき、生きにくさ(生活障害)を感じることがあります。
自閉症スペクトラム
ひとことで言うと、「人と上手に関わることが苦手」な発達障害です。
最近の調査では、子どもの20~50人に1人が診断され、男性の方が2~4倍多くみられるそうです。
特徴は?
コミュニケーションが苦手
人と関わらない
同年代の子どもと集団で遊ぼうとせず、ひとりで遊ぶことを好む傾向があります。
また、親に愛着行動を示さないこともあります。
視線が合わなかったり、おむつが汚れたりしても泣いて訴えることが無かったりします。
親によっては「手がかからないいい子」と感じてしまうこともあります。
呼びかけに反応しない
呼びかけても返答しない、意思表示できないことがある。
言葉の発達が遅れてしまう子もいる。
背景としては、聴覚情報がとらえにくい可能性があります。
視覚情報は非常に敏感なものの、聴覚情報はキャッチしづらい子が多い傾向のようです。
人と共感しにくい
話の調子を合わせたり、共感したりすることが苦手な傾向がある。
親が「ワンワンがいるよ」と指をさして気を引こうとしても、反応しないなど。
まだ話せない子どもの意思表示手段として、「指さし」があります。
自閉症スペクトラムでは、この指さしをしない傾向があります。
クレーン現象
健常児は、取ってほしいものがあるときに、指さしをして意思表示します。
それに対し、大人の手を引いて対象物まで連れていき、取ってもらおうとする独特の行動のことを「クレーン現象」と呼びます。
→クレーンのアームを操作する動きに似ているため。
こだわりが強い
常同行動がある
「手をたたく」や「ぐるぐる回る」など、同じ行動を繰り返すことがある。
不安や緊張を感じているときや、強いストレスを感じている時に起こりやすいようです。
変化に対応することが苦手
急な予定変更に対応することが苦手。
例えば、席替えや避難訓練など。
強いこだわりがある
「同じ食材を食べ続ける」や「おもちゃをきれいに並べる」など、こだわりが強い傾向がある。
感覚過敏・鈍麻がある
聴覚過敏
大きな音や高い音を不快に感じて、耳をふさいで大声を上げることがある。
触覚過敏
頭をなでたりしただけで、痛いと感じることがある。
温度感覚鈍麻
汗をかいていても上着を脱がないなど、暑さに鈍感なことがある。
特性や知的障害には幅がある
自閉症
- 知的障害が…ある
- 言葉の遅れが…ある
- こだわりが…ある
- 社会性に…乏しい
高機能自閉症
- 知的障害が…ない
- 言葉の遅れが…ある
- こだわりが…ある
- 社会性に…乏しい
アスペルガー症候群
- 知的障害が…ない
- 言葉の遅れが…ない
- こだわりが…ある
- 社会性に…乏しい
※これら全てを総称して、「自閉症スペクトラム」と呼びます。
リョウはどんな感じ?
コミュニケーション
ひとりで遊ぶことが好きなのは、間違いないと思います。
でも保育園へ迎えに行くと、友達と遊んでいることもあります。(特に、ここ最近は増えたような)
言葉は今も出ていません。
と言っても、擬音はだんだん出てきているので着実に進歩しています。
「呼びかけ」や「親が指さしなどで注意を引く」には、反応しないことが多いですね。
ただ、これについても最近は少しずつ反応できるようになっていると感じています。
クレーン現象は、ありました。
取ってほしいものまで親を呼ぶだけではなく、「親の手を掴んで操作して」ものを掴ませようとしていました😅
もう自分で取った方が早いじゃん…笑
こだわりの強さ
こだわりは、とっても強いです。
積み木をキレイに並べたり、特定のおもちゃだけをずっとやったり…。
「重ねるおもちゃが途中で崩れる」などうまくいかないことがあったら、癇癪を起こします。
感覚過敏・鈍麻
これは、リョウは特にみられませんでした。
頭を撫でられるのは大好きですし、暑いと勝手に靴下を脱いだりしていますね。
療育について
療育とは
発達障害をもつ子どもは、その特性から「生活上の困難」や「生活障害」につながります。
この困難や生活障害を軽減するために実施されるのが、療育(治療と教育)です。
適切に理解して、対応する
発達障害をもつ子どもには、その子の特性を適切に理解したうえで教えないと何も学べません。
子どもを理解して適切な方法を見つけるためには、専門家の支援が必要です。
各分野の専門家にその子を診てもらうことで、その子独自の特徴を掴んでもらいます。
そして適切な方法を提案してもらい、実施していくことで子どもはより効果的に学ぶことができます。
おわりに
あらためてまとめてみると、リョウは結構当てはまるところがあるなーと感じてしまいます。
ただ、それは以前のはなしで、現在は少しずつ良い方へ向かっているように思います。
親だからそう見えるのかもしれませんが。
今後は、療育の様子についても書いていきたいと思います。
「書ける範囲でならばいろいろ書きたいなー」と思っているので、聞きたいことがありましたらコメントで教えて下さい。