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【4歳】発達障害の診断はもらうべき?~小学校へ向けた動きについて~

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1歳半検診で発達障害を疑われて『発達障害グレーゾーン』となったら、幼児期は療育施設へ通っているかと思います。
しかし療育施設によっては、小学校入学後の療育を受けてくれない施設も多いです。

トト

小学生になっても『療育』を行える施設はあるようですが、少数派なのではないかと思います。少なくとも筆者の地域には、小学生の療育を受けてくれる施設は1つもありません。

このような背景で、筆者は以下のように考えました。

発達障害を疑われるような特性で、日常生活や友人関係に支障が出るのは、幼児期より学校生活の方が多くない??

いつまで発達障害グレーゾーンのままでいいの?
入学前に診断をつけてもらった方がいいのかな…?

今回は小学校入学に向けた方向性について、町の保健師・担当の療育指導員と話し合いがあったため、記事にしました。
筆者は過疎の進んだ田舎に住んでいるため、他地域とは状況が異なる可能性があります。ご了承ください。

『今後の見通しを知りたい』方にとって、有益な記事だと思います。
ぜひご覧ください。

小学校には「加配」と「特別学級」がある

はじめに小学校入学後の支援について、現状わかっていることをまとめておきます。
小学校には「加配」と「特別学級」の2種類の支援方法があり、子の特性や職員の数などによって検討できるようです。

「加配」は、見守りの先生がつく

小学校の通常クラスは、1クラスにつき1人の先生がいます。

でも”近くに先生がいないと落ち着いて授業を受けられません”という子どものために、1クラスに2人以上の先生がつくことがあります。
これが「加配」で、特性が強い子のサポートをしてもらうことで、同じクラスで授業を受けることが出来ます。

トト

メリットは、一緒に授業を受けられるため、友人関係の影響が少ないこと。
デメリットは、いつも”近くに先生がいる”ため、ひいきだと感じられる可能性があることが考えられます。

「特別学級」は、別の教室で授業を受ける

先ほどの「加配」をつけてもらっても、以下のような理由により一緒に授業を受けるのは難しい場合があります。

  • 授業の進むスピードが速くて、理解が追い付かない。
  • 板書や会話のどちらか一方しか認識できず、通常の授業自体が適切ではない。
  • 急に立ち上がったり騒ぎ出すなど、他の子への支障が大きい。

このような場合、授業は別教室へ移動して、特性に合わせて授業してもらうことがあります。
これが「特別学級」で、授業についていけず挫折する可能性を減らすことが出来ます。

トト

メリットは座り続けず、または授業のペースをゆっくりにするなど、子どもが苦痛に感じづらい授業を受けられること。
デメリットは、授業のたびに教室からいなくなる分、友人関係に影響が出る可能性があることだと思います。

余談ですが筆者の小学生時代は、特別学級を利用している同級生が2人いました。
1人は学習障害、もう1人は自閉症スペクトラムです。
部活動を一緒に取り組んだりしていたものの、なぜか周囲と溝ができていた印象があり、やはり友人関係への影響は出やすいだろうと思いました。

「加配」や「特別学級」を受ける条件は、診断があること?

筆者の住んでいる町の小学校で支援を受けるためには、発達障害の診断をつけてもらう必要があります。(他の小学校については情報が無いため、通われる予定の小学校や町に聞いてみてください。)

トト

小学校によって条件は違うと思いますが、田舎で教員数の少ない学校だと、診断が必須なのでしょう。

関係各所に相談してみた

息子は1歳半検診に引っかかり、2歳から療育に通っています。
4歳の誕生日を迎えた頃、町の保健師と話す機会があり、そこから話が進むこととなりました。

保健師のスタンス『診断の準備進めましょう!』

保健師も息子のことを覚えていてくれて、気づくと小学校へ向けた話し合いになり、以下について悩んでいる旨を伝えました。

  1. 療育へ通ってから成長を感じるものの、小学校への不安が強い。
  2. 療育施設から「発達障害の診断はまだいらない」と言われているが、診断が無いという理由で小学校での支援が無くなるのは困る。
  3. 町と療育施設とで意見が異なる時に、どちらに従うべきなのか悩んでいる。

これらについて相談したところ、保健師の回答をまとめると以下のようになりました。

  1. 小学校での支援に診断が必須なのは変わらないから、とりあえず診断もらう準備を進めておきましょう!
  2. 診断(病院受診)には時間がかかるため、それ以外の準備として児童相談所への面談を済ませておきましょう!

ここで筆者は「なぜ児童相談所へ面談?虐待でも疑われるの⁉」と思っていたのですが、発達障害の診断で病院受診する際、先に児童相談所と話すルールがあるようです。笑

療育施設のスタンス『診断ほしいなら協力しますよ!』

保健師と話した内容について、療育施設と情報共有しました。
ところが、やはり療育施設としては「まだ診断もらうような時期じゃない」との回答で、以下のようなデメリットについて説明してもらいました。

  1. 診断をもらう目的は周囲の人が特性を理解することだから
    • 小学校での支援の有無を決めるためにもらうものではない
    • いま通っている保育園へ特性を伝えても対応が変わるとは思えない
  2. 診断をもらうと定期的な病院受診が必要になる
    • 診断をつけられる病院までは車で3時間はかかる
    • 本当に必要な時期が来るまでもらわない方が経済的メリットが大きい

このように診断に対して否定的な意見が多いものの、親が総合的に判断して『診断が欲しい』と望むのであれば、協力は惜しまないとの回答を頂きました。

また児童相談所への面談については、日程が確定したらぜひ同席させてほしいとのことです。
『児童相談所』というワードに恐怖心を感じる筆者としては、とてもありがたい状況となりました。笑

保育園のスタンス『可能な限り協力しますよ!』

保健師・療育施設と話した内容を、今度は保育園へ情報共有しました。
担任の先生も小学校へ進学した後のことを危惧してくれており、以下のような協力をしてくれるとの回答を頂けました。

  1. 他児童との関わりなど園での様子をまとめてくれる
  2. 時間が合えば面談などに同席して、園での状況を説明してくれる

面談で保育園の様子を聞かれても、なかなか答えるのは難しいので、助かりました。

結論『まずは児童相談所、関係者は全員同席してくれる』

これまでの話をまとめると、以下のようになります。

  1. 発達障害の診断をもらうファーストステップとして、児童相談所と面談する
  2. 面談には息子を知る全関係者(保健師・療育施設・保育園)が同席してくれる

児童相談所のイメージは虐待や育児放棄などのネガティブな印象が強くて、家族だけで面談に臨むのは非常に不安なものです。
発達に詳しい・子ども同士のやり取りを近くで見ている関係者が同席してくれるのは、とても心強く助かりますね。

面談前の事前打ち合わせ

保健師さんより、面談当日の話をスムーズに進めるため、意思疎通を図るための事前打ち合わせを行ないたいと話がありました。

事前打ち合わせは筆者の家で、以下の内容について2時間ほど話しました。

  • なぜ面談を受けるのか
  • 子どもの成長の様子
  • 親の成長歴

なぜ面談を受けるのか

町の小学校で「加配」や「特別学級」を希望するには、発達障害の診断が必要だから。
加配等が必要かどうかはわからないけど、必要な時に”診断が無いから”という理由で拒否されるのは、子どもが可愛そうだと考えているから。

このような内容を伝えました。

子どもの成長の様子

これは盲点でしたが、子どもの成長記録を細かくつけておけばよかったと後悔しました。

初めて立った、初めて歩いた、有意語は何をしゃべったか等、細かくまとめた資料が無かったため、療育記録を渡しました。

療育指導員も同席するため、もっと違う目線の資料を作っておけば良かったです…。

親の成長歴

最後に、親の成長歴についても聞かれました。
遺伝性…ということですかね。

実は筆者、妻も認める”おそらく発達障害”なのですが、実際に診断等を受けたことがありません。

この話をしようと思ったのですが、話の途中で子どもが泣き出してしまい、そこで打ち合わせは終了となりました。

面談当日、伝えようと思います。笑

面談を行ないました。

以下のメンバーによって、面談が行われました。

  1. 筆者と妻
  2. 児童相談所職員
  3. 療育指導員
  4. 保育園先生
  5. 町保健師(2名)

※子どもは、児童相談所の判定員とともに別室へ。面談中に発達具合を確認し、最後に現状報告がありました。

面談の内容は?

面談は1時間半ほど行ないましたが、そのほとんどは現状確認でした。

  • いつから発達障害を疑われていますか?
  • どんな行動が気になっていますか?
  • なぜ診断をもらいたいと思っていますか?

今回の面談では、会話のほとんどが筆者・妻と児童相談所職員であり、療育指導員さんと保育園先生は聞き役でした。

事前に保健師さんと相談していた内容についても1から話すことに…。このあたりは、市町村によって違うのだろうと思います。

息子の発達指数は?

一通り話したところで判定員が戻り、息子の現状について説明がありました。
今回は、新版K式発達検査2020と呼ばれる検査を行ったそうです。

  • 現在の年齢:4歳5か月
  • 姿勢・運動領域:3歳1か月(発達指数70)
  • 認知・適応領域:2歳5か月(発達指数55)
  • 言語・社会領域:2歳6か月(発達指数57)
  • 全領域:2歳6か月(発達指数57)

全体的に、遅れていますね💦

と残念に思いつつも、遅れていることがわかっているから面談しているわけです。ダメージは少ない‼笑

判定員いわく、発達障害の診断はもらえるだろうから、早期に受診して適切な対応を講じた方が良いそうです。

次は病院へ!

「面談はここで終わりですが、何か聞きたいことはありますか?」

児童相談所職員より、結びの言葉がありました。
いやいや、まだ肝心なこと聞いてないです!

この面談が終わった後、私たちはどのように動いたらいいですか?

私たちは医師ではないので診断はできません。これ以上の話は、病院受診してください。

…???

え、それだけ?もっとなんか無いの??

と思っていましたが、ここで衝撃の事実が発覚しました。

面談しなくても、病院受診はしてよかったらしい

失敗した…同じ話を何回もしただけじゃん、と思いましたが良かったこともあります。

  • 息子周りの関係者全員を相手に、意思疎通が出来た。
  • 新版K式2020という、過去にやったことのない検査が出来た。

とりあえず無事に面談も終わり、その日にさっそく病院へ予約の電話をしました。

現在たいへん混んでおりまして、受診は1年待ちとなっております。

噂に聞いていた、1年待ちです。
ということで、病院受診は2024年6月頃となるようですので、また受診したら記事にしたいと思います。